みなさんは、年間にどのくらいの人が大学を中退しているかご存知ですか?人数となったら、具体的な数字はイメージしにくいかもしれませんが、実は約8万人もの学生が中退しています。
今回は、そんな大学生の悩みの一つでもある「中退」をどのように避けるのかについてご紹介します。
学生全体の約2.5パーセントが中退している
*目次
これはあくまでも大学生活の1年間の数字なので、4年間ある大学で考えたらもっと多くなりますね。
この79,311人という数字を多いと捉えるか少ないと捉えるかは個人の主観によると思いますが、個人的にはこれには驚きました。
では、大学を中退する主な理由とは一体何なのでしょうか?大きく分けて3つ考えられます。
大学中退の理由その1:経済的理由
大学の授業料は、決して安いものではありませんよね。私立大学だけじゃなく国公立大学でもそこそこの費用がかかってきます。大学の費用を奨学金でカバーしている人もいるでしょうし、自分でアルバイトをして稼いでいる人もいるでしょう。
大学中退で大きな理由を占めるのが、この経済的・家庭理由にあります。これは、日本経済の低迷が多少なりとも関係しているようで、家計から学生への支出額が年々減っていることがわかっています。
大学の授業料を稼ごうと、勉学で忙しいはずの学生が毎日アルバイトをすることで、体調を崩し大学を中退せざるを得ないという結果になるかもしれません。
最近では、「ブラック企業」だけじゃなく「ブラックバイト」をいう言葉もよく聞くようになり、アルバイト形態の労働者も過労に悩まされるのが現状です。
大学中退の理由その2:学習意欲の低下
興味のある学問や将来の夢の実現などを目的に、大学に入学する学生が多いと思います。しかし、指定校推薦などの推薦入試制度を利用する学生に多くみられる「学業不振」が中退の引き金になることがあります。
大学では、たとえ授業に行かなくても高校までのように誰かが面倒を見てくれるわけではありません。自分が授業に出ないのも、勉強しないのも、学期テストに出席しないのも、すべて学生本人の責任になります。
そんな自主性が求められる大学では、学習意欲の低い学生はどんどん遅れをとることがあります。
大学中退の理由その3:進路変更
大学に入学してから、第一志望だった大学に行けばよかった…と後悔することもあるかもしれません。また、たとえ第一志望の大学でも途中で進路が変わることもあるでしょう。
転学など進路変更を理由に、大学を中退する学生は多いです。進路変更は、「理由その1」の経済的理由によって、止むを得ず進路を変更せざるを得ないというケースもあると思います。
では、学生全体の約1割が中退している現在、学生はどのようにして対策をしていけばいいのでしょうか。ここからは、中退を未然に防ぐために大切なポイントをいくつか紹介します。
中退にならないためにできること
ポイントその1:特に最初の2年間は頑張る
中退する学生の割合は、男女で多少の差がありますが、男女平均でみると大学2年生時に最も高い割合になっています。当然ながら、大学すべての学年が非常に重要ですが、特に中退する確率が高い最初の2年間は集中して授業に取り組むようにしましょう。
せっかく大きな期待や夢を持って入学した最初の1年生次に、授業についていけず試験でも思うような成績が残せなければ、その後の大学生活に不満を抱えるかもしれません。
何事もスタートは大切なので、もし入学後に授業へついていけないかもと心配な学生は、授業の受け方を変えるなどしてしっかりと対策したいですね。
先輩に勉強のやり方や履修している教授の特徴などを聞いてみるといいでしょう。
ポイントその2:大学偏差値と中退率から考える
実は、大学の偏差値と国公立私立とともに中退率は関係しています。偏差値の低い大学には、中退率が高くなる傾向があるので、ここから何か対策法が見出せるかもしれませんね。
特に、偏差値30~40台に該当する大学の学生には中退率は高い傾向にあるので、大学入学予定の生徒はしっかりと学習計画を立てる必要があります。
ポイントその3:学業のサポート方法を見つける
大学の授業についていけない時に、ノートの取り方や授業の受け方を変えてみるのはいい対策方法になります。また、大学1年時や高校の内容までさかのぼって勉強をやり直すのも効果的です。
自分一人で対策しきれない時には、大学生活のプロの任せることで未然に中退を防ぐことができます。中学や高校の時に、家庭教師をつけていた学生はいると思いますが、大学生にも大学生向け家庭教師というものがあります。
言葉の通り、大学生用の家庭教師のことで、現在この家庭教師の需要がとても高まっています。授業スタイルや教授の特徴など、大学生ならではの悩みというものがあるものです。
大学生活に特化した家庭教師で、有意義な大学生活を送りましょう。
大学中退を防ぐには|まとめ
いかがでしたか?今回は、大学の中退について書きました。よくある中退の理由はわかっているので、あとはどのように対策アプローチをかけていくかが鍵になります。
中退の心配がある学生は、当ゼミナールが行っている無料学習相談をぜひご利用ください。この記事が読者のみなさまの参考になれば幸いです。