日本より厳しい?アメリカの入試制度について

投稿日:2019年5月25日 更新日:

人生で最も忙しい時期の1つである「受験」。受験生は、毎日何時間も勉強しています。

今回は、有名大学が多く教育レベルの高いアメリカの受験事情について紹介します。日本とは全然違う入試制度なので非常に興味深い内容になると思います。

ぜひ参考にしてください。

アメリカも受験はまさに戦争

よく受験シーズンになると、テレビなどで韓国や中国の受験事情が放送されます。アジアの受験事情は知っていても、アメリカの受験事情はあまり知らないという人も多いと思います。

でも、アメリカには世界的な有名大学が数多くあり、そのレベルの高さは誰もが知っています。

アメリカの受験は、日本や韓国のようにテストを重視してその時点で優秀な人材を選ぶのではなく、将来伸びそうな人材を選ぶことにフォーカスしており、受験に対する考え方が全然違います。

また、学力だけでなく日本のAO入試のように学業以外の取り組みも判断材料にするのがアメリカの受験の特徴です。例えば、ボランティア活動や人間性などです。

アメリカでは日本のように試験会場で一斉にテストを行うわけではありませんが、受験の競争はとても厳しいです。

出願は主にネットで

アメリカでは、通常以下の5つの情報(資料)を送ります。

・高校の内申書

・SATなど全国統一テストの成績

・履歴書

・推薦状

・小論文

順番に解説していきます。

高校の内申書

別名「トランスクリプション」と呼ばれ、学年別、科目別の成績表です。これは、入試の判定で最も大切な要素で日本の場合、この内申書が重要視されることはあまりありません。

しかし、アメリカでは科目の成績を点数化しGPAを出します。このGPAがアメリカの受験ではとても大切なのです。

SATなど全国統一テストの成績

そして、SATですがこれは国語(ここでは英語)と数学だけで構成された全国統一テストで、各800満点で1600点満点です。

その他にも、いくつかの全国統一テストがあり、数学、理科の各教科、社会の各教科、外国語の「SAT2」、SATの代替の「ACT」などがあります。

履歴書

ボランティア活動やクラブ活動は合否を決める上でとても重要です。

アメリカでは、日本のように受験シーズンの前に部活を引退することはなく、むしろ早くに引退すると逆効果になってしまうのでみんな出願の時点でも必死に部活動をしています。

また、自分がどの大学に行くか、どの専攻を学ぶかによって課外活動の重要性が変わり、例えば理系の研究者になりたいのなら研究所などでのインターン経験はとても有効です。

小論文

アメリカでは日本のように会場で決められた時間内に書くのではなく自宅で書いてもOKです。

また、先生などのアドバイスを受けてもいいので「自分で書かなくてもいいのでは?」と思うかもしれませんが、大学側は不正行為を見破るロボットなどを使って対策をしています。

この小論文では、他人との差をつけなければいけないのでいかに自分色を出すかが鍵になります。ここが難しい部分です。

日本とは全く異なる受験方式ですが、アメリカでも受験は大変です。将来、いい仕事に就けるように少しでもいい大学に行くのは、日本もアメリカもあまり大差ないかもしれません。

日本は、アメリカの受験方式を100%真似するのではなくいい部分だけを参考にするなどするといいかもしれません。

何より国や文化が違えば、同じ受験でもここまで違いがあるのは非常におもしろいです。

まとめ

いかがでしたか?今回は、アメリカの受験事情についてでした。

アメリカの一般的な入試制度は日本のAO入試のような感じですが、それともまた少し違います。

皆さんも、厳しい受験戦争を勝ち抜いて今の大学にいます。しっかり勉強して卒業し、希望の職種に就きたいですが、もし授業に遅れを感じていたり、単位を取れなくて困っている人は早めの対処が必要です。

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