大学受験には様々な入試方式があります。
その中でも、AO入試と推薦入試は共通点が多いのでその違いをよく把握していない人も多いです。
今回は、AO入試の仕組みについて簡単に解説します。ぜひ参考にしてください。
そもそもAO入試って?
AO入試とは、アドミッションズ・オフィスの略で大学の求める人物像にふさわしい人を選抜する入試方式です。
一般入試のように学力テストで合否を判定するのではなく、「その大学で学びたい」という受験生の意欲が重要視されます。
AO入試を採用する大学は多く、大学入学者のうち国公立大学では約3%、私立大学では約10%がAO入試によって入学していると言われています。
全体の割合で見るとそこまで数字は大きくありませんが、国公立、私立大学問わずAO入試を採用する大学、学部は増えています。
推薦入試と混合する人が多い
一般入試より早い時期に決まる、学力試験がないなどAO入試と推薦入試には共通点が多いです。
そのため、この2つを混合している人が多く、その違いをちゃんと把握しておきましょう。
両者の大きな違いは、「高校からの推薦の有無」と「学力の優先度」です。
推薦入試では、高校の学校長からの推薦が必要なのに対してAO入試では推薦は必要ありません。自分の好きな大学に応募できるので、幅広い選択肢から選べます。
そして、学力の重要性ですが、推薦入試では高校の成績はとても重要です。しかし、AO入試では学力よりも人物像が重要視されます。
AO入試の仕組み
実施時期
一般的に、私立大学や専門学校は6~12月頃ですが、国公立大学では9~翌年2月頃と若干遅めです。
複数回にわたって募集を行うところもあり、AO入試の実施時期は大学によって異なります。
いずれにしても、一般入試よりも早い時期に行われることが多いので、仮にAO入試で不合格になっても一般入試を受けられます。
大学によって出願条件などがあるので、大学のホームページでこまめに情報収集しておきましょう。
大学によってはAO入試の出願条件として、オープンキャンパスへの参加が条件になっていることがあります。
選考方法
よくある選考方法として、第一次選考で書類審査や提出論文、第二次選考として面接や論文、学力検査などです。
出願時に、小論文やエッセイなどを提出し志望理由書などを含めて選考します。これを通過すると、面接や小論文などを課し合否を決めます。
これはあくまでも一般的な選考方法なので詳細は大学によって異なります。面接を重要視する選考方法もあるので、それに見合った対策が求められます。
AO入試の対策方法
まずは、志望理由や自己PRなどを書くエントリーシートの書き方を学びます。ここでは、その他にボランティア活動やクラブ活動の実績、資格、留学経験などの項目があり、この内容に沿って面接が行われます。
このエントリーシートは、就活時にも書かなければいけないので自分を知るという意味でもいい練習になると思います。意外と、自分を客観的に判断するのは難しくそれを文章にまとめるのは想像以上に難しいです。
まとめ
今回紹介したのは、一般的なAO入試の流れです。
出願時期や出願条件など大学によって詳細は異なるので、各自調べておきましょう。
AO入試は人物像を重要視するとてもいい入試方式ですが、学力試験を重視しないため大学生になってから授業についていけないという学生も結構います。
大学との相性がよくても学力が足りないと、いずれ勉強への意欲が低下してしまうこともあるので授業に置いていかれる前にしっかり対処します。
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