一般的に「留年」には、何らかの理由で単位を落としてしまい卒業できなかったというややマイナスなイメージがありますが、ポジティブな意味合いの留年もあります。
それが、就職留年で就活のためにあえて留年する学生もいます。
今回は、そんな就職留年のメリットやデメリットについて解説します。
就職留年という選択肢
*目次
大学4年次に希望していた企業から内定をもらえなかったり、就活がうまくいかなかった場合にもう1年大学生として過ごして来年再度就活にチャレンジするのがこの就職留年です。
就職留年と似た言葉として「就職浪人」があり、これは大学を卒業した上でもう一度就活に望む人のことを指します。
この2つの違いは、「新卒」として就活に臨むのか既卒として臨むのかの違いです。
企業の中には新卒採用を重視しているところもあり、人生に1回にしかない新卒は大学生にとって大切なのです。
実際、就活を行なっている大学生の中には、就職留年しようか迷っている人も多くいます。
ここからは、そんな就職留年のメリットとデメリットについて書きます。
就職留年のメリットその1:就活経験がある
就職留年する学生は、すでに就活を経験しています。
この経験は非常に大きく、就活をする学生のほとんどが基本的に初めての就活になります。
就活を経験していることで、面接の雰囲気なども肌で体験しているので他の人よりもアドバンテージがあります。
あと、前回の就活での失敗や過ちからたくさんのことを学べるのも大きなメリットです。就活がうまくいかなかったということは何かしら失敗があったからだと思います。
就職留年のメリットその2:就活に集中できる
就職留年なので、卒業に必要な単位はすでに取得していると思います。
大学4年生で卒業単位をまだ取得できていない人だと、授業と就活でかなり多忙な日々になります。
その分、就職留年をした人なら学業に専念することなく就活に十分な時間を費やせます。
その他にも、経験という意味で就活のタイムスケジュールなどを把握しているのも大きなアドバンテージで、あとは企業の所在地やSPIをはじめとした筆記試験への準備もある程度整っていると思います。
就職留年のデメリットその1:来年、内定がもらえるとは限らない
就職留年したからと就職が約束されているわけではありません。これは、当たり前のことですが就職留年する際の最も大きなデメリットがこれです。
次こそはしっかり内定をもらえるように、最善の準備をしたいです。
就職留年のデメリットその2:学費がかかる
日本の大学はとても高いです。特に私立大学になれば、1年間でかなりの費用がかかり就職留年するともう1年過ごすので学費もその分かかります。
一人暮らしをしている学生なら、学費だけじゃなく生活費もたくさんかかるのでかなりの費用になります。
その他、就職留年のデメリットとして「留年した事実は変わらない」というのがあります。
100%、留年=ダメではありませんが、世間一般的にはやはりどこか留年=ややマイナスなイメージを持っている人は多いと思います。
あと、就職留年すると基本的に同学年の友達はすでに卒業しています。友達は社会に出ており後輩と関係性が築けている人ならいいですが、それ以外だと1年間少しさみしい気持ちになるかもしれません。
まとめ
就職留年には、当然ながらメリットもデメリットもあります。
その2つをよく考えた上で、決断してください。
就職留年じゃなく通常の留年の心配がある人もいるかもしれません。授業についていけない、英語など必修科目を落としているなど勉強に関する悩みがある人は、勉強のプロに任せるといいです。
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