大学についていけなくなる学生が多いと言われる推薦入試ですが、近い将来その推薦入試が廃止される可能性があります。
世間的には、推薦入試を廃止するべきだという声があり、今後受験方式から撤廃される可能性はゼロではありません。今回は、推薦入試の必要性について紹介します。
推薦入試の廃止の声が高まる理由
*目次
推薦入試廃止を求める理由その1:学力の差
推薦入試反対!という声があるのは事実で、その大きな理由として学力の差が挙げられます。全ての学生ではありませんが、指定校推薦などの推薦入試で入学した学生は、結果的に大学の授業についていけなくなることが多いのが現状です。
推薦入試には大きく「指定校推薦」と「公募制推薦」の二つがあり、今回取り上げる指定校推薦は受験勉強はほぼ必要なく合格率も100パーセントに近いと言われる受験方式です。
そのため、指定校推薦で入学した学生は一般入試の学生と比較して学力に大きな差が出る傾向があり、せっかく高校からの推薦で入学したのにも関わらず、最終的に留年や中退になることも少なくはありません。
推薦入試廃止を求める理由その2 :入試の不公平さ
一般入試と推薦入試では、受験方式が大きく異なります。一般入試では高い倍率の中競争しなければいけないことがあるのに対して、推薦入試では競争率は低めです。
どんなに競争率が違っても、入学する大学や学部は同じです。
推薦入試廃止を求める理由その3 :精神面での成長不足
大きなプレッシャーのかかる一般入試とは異なり、指定校推薦など推薦入試はハードルが下がります。そんな推薦入試組の学生には、ストレスに打ち勝つ強い精神面が不足しているのではと懸念されることが多々あります。
推薦入試廃止を求める理由その4 :そもそもデメリットが多い受験方式を続ける意味
推薦入試反対!という人の中には、そもそも大学についていけなくなる学生が多い推薦入試をこのまま続ける意味自体があるのかと疑問に思う人がいます。
このような意見を持つ人にとって、学力低下の根本的な要因である推薦入試は今すぐ廃止するべきだと考えているのです。
いくつか推薦入試の廃止を求める理由がありますが、果たして今後廃止されることはあるのでしょうか。
推薦入試は廃止されることはない
一見、デメリットの方が多いようにみえる指定校推薦ですが、廃止されることはないと思われます。
高校の学期テストで良い成績を取っていれば指定校推薦をもらえる可能性があるので、とにかく高い評定を取るように頑張る、でもそれで受験や大学で使える知識は本当に身につくのかという疑問があります。
正直、直接的に役に立つ知識とは言い切れません。それなら、多くの人が指定校推薦は廃止した方がいいのでは?と思うかもしれませんが、実は大学と高校側両者にとって指定校推薦は非常に必要なものなのです。
指定校推薦を廃止できない理由:学生の確保
指定校推薦は、一般入試のようにハードルが高いものではありません。倍率が低く競争率も少ないのが特徴です。
逆を言えば、大学側からすると生徒を集めやすい受験方式なのです。定員割れなど大学も学生が集まらなければ破綻してしまいます。どうにかして学生を一定数確保したい大学と、大学に入学したい高校生、二つの側面から考えて指定校推薦が廃止されることはないと考えられます。
特に、私立大学は十分な学生を確保して、大学を継続していかなければいけません。実際、私立大学の一般入試合格者の約8割が辞退すると言われており、確実に学生を確保できる指定校推薦は欠かせないものなのです。
大学だけに限らず、高校側にも他に大きなメリットがあります。高校には、良い進路状況が求められるので、指定校推薦があれば進路を確実に確保することができますね。
推薦入試で伴う問題は解決しないままだが…
指定校推薦が廃止されることがないという見方が有力なですが、指定校推薦で入学した学生ができることは何なのでしょうか。大学の授業についていけないという学力低下が懸念される中、指定校推薦が廃止されないので根本的な解決にはなりませんが、できることはあります。
勉強時間が少ないので、大学で遅れをとることもあるでしょう。そこで大切になってくるのでは、どのように対応するかです。
講義のノートの取り方を変えてみるのもいいでしょうし、高校で学んだことを一からやり直してみるのもいいでしょう、しかし一人でできないという時には大学生向け家庭教師に頼んでみるのが解決の近道になります。
今、できることはしっかり対策すること|まとめ
いかがでしたか?今回は、推薦入試が廃止されるのではという噂についての見解でした。現実的に、推薦入試が廃止されることはないと思うので、これから学生ができることはしっかりとした対処法を探すことです。
指定校推薦で入学したけれども、大学についていけないという学生は、ぜひ当ゼミナールが実施する無料学習相談に問い合わせてみてください。