このサイトでも何度か「通信制大学」について書きました。
社会人や主婦の方など通学する時間がない人でも大学の勉強ができ、多くの大学が通信制を採用しています。
ただし、一部で言われるのが「通信制は書類上の学歴だけで実際は大卒扱いにならない」という内容です。
今回は、この噂の真相について書きます。
そもそも通信制大学とは何か
通信制大学は、正しくは「大学通信教育」で、学位を取るために私立の大学や大学院などが設けた通信教育のことです。
昭和25年から学校教育法によって正規の大学として文部科学省から認可されており、平成15年からは博士課程も開設されています。
現在では、多くの大学、大学院、短期大学でこの通信制を採用しており、たくさんの学生が通信制大学で日々勉強しています。
皆さんもご存知の通り、通信制大学は「大学卒業」と同じ扱いになりますが、一部からは「学歴としては扱われない」などと言われ、書類上は大卒なのに実際の就活などでは学歴として見てもらえないというのです。
まず、結論から言いますが、通信制大学ももちろん大卒扱いになります。学歴としてちゃんと扱われます。
「学歴としては扱われない」と言われる理由
通信制大学もちゃんと学歴として扱われるので、通信制大学の学生は何も心配することはありません。
でも、なぜこのように言われるのでしょうか。
考えられる理由はいくつかあります。
まず、通信制大学に通う人の中には仕事と両立している人もたくさんいます。そのため、「仕事と両立しても単位が取られる程度なので通学制とはフェアじゃない」という見方です。
また、単純に「自宅学習の人と同じ扱いはどこか納得できない」というのがあり、学びのスタイルの違いからフェアではないと感じている人もいるようです。
あと、通信制大学に対して「基本的に楽」など、通信制大学の本当の大変さをわかっていない人もたくさんいます。
通信制大学を卒業する難しさ
通信制大学=楽、というイメージは正しくありません。
それは本当にイメージだけで、実際の通信制大学の卒業率はとても低く50%程度です。
あの有名な放送大学でも30~40%しかなく、どれほど卒業するのが難しいかが数値でわかります。
卒業率の低さにはたくさんの理由があります。
通学制とは違って基本的に自宅で一人で受講するので、モチベーションの維持が難しく勉強へのやる気が低下しやすかったり、通信制大学にはたくさんの目的の人がおり、必ずしも卒業が最終目標とは限りません。
このように様々な理由がありますが、通信制大学で卒業するのは容易ではありません。
その中で、卒業できた学生は努力に見合った評価をされるべきだと思います。
通信制大学を卒業したら就職できる?
こればかりは、通信制でも通学制でも学生個人によります。
通信制大学を出たら大卒扱いになるので、就職の幅は広がるかもしれませんが、ただそれだけで就職先が見つかるほど世間は甘くありません。
それは、たとえ東大を卒業していても同じでその学生にどのようなスキル、能力、魅力があるのかが最も大切なのです。
〇〇大学を出たから、〇〇学部を卒業したからなどと表面的に考えるのではなく、そこで何を得て、何を学んだのか、それが社会にどのように役立つのかを考えます。
そのために、自分が大学で学んでいる学問を一生懸命勉強し専門的な知識を身につけます。就活に有利になるような資格を取得するのもいいです。
まずは、授業にしっかりついていく、単位が取れなくて困っている人はまず単位を取得できるように予習や復習をしっかり行います。
もし、大学の授業についていけていないと感じたら、当ゼミナールが実施する大学生向け家庭教師と一緒に克服していきましょう。
当ゼミナールでは、大学生によくある悩みのサポートを行っており、たくさんの学生が日々勉強しています。
気になる人は、一度無料学習相談までご相談ください。