以前、通信制大学のメリットとデメリットについて紹介しました。
4年生大学と同じように学位を取得できる通信制大学ですが、その卒業率はどういった感じなのでしょうか。
今回は、通信制大学の卒業率と就職率などについて解説します。
通信制大学の勉強スタイル
[toc]大学に通うことなく、自宅で勉強するのが通信制大学です。社会人や主婦の方など、通学する時間があまりないという人に便利な授業スタイルです。
通信制大学では、主に指示されたテキストを読み、課題のレポートを提出して、それに合格すると試験を受けて単位を取得します。
あとは、面接授業と呼ばれる「スクーリング」もあり、これは通常の授業と同じで決められた単位を取得しなければいけません。
通信制大学によっては、土日など週末に行うもの、夏休みなどに集中的に行うものなど様々です。
あと、インターネットを使いテレビ電話で授業を受けるのが一般的な方式なので、4年生大学のようにクラスメイトと一緒に授業を受けるという感じではありません。
試験やレポートはオンラインやメール提出があり、通信制大学に通いたい人はパソコンが必要になります。
ちなみに、通信制大学では試験を受けることなく入学するのが一般的です。
通信制大学の卒業率
通信制大学の卒業率は、なんと10%程度と言われています。
え?10%だけ?とかなり少ない印象を受けますが、どのくらい難しいのでしょうか。
ただ、先に述べたように通信制大学では基本的に試験がないので、単純に入学しやすいけれど卒業しにくいのです。
また、通信制大学のデメリットでもある「モチベーションの維持」も大きく関係していると思います。
クラスメイトと一緒に授業を受けるスタイルではないため、勉強しないのも、授業受けないのも、全て自分次第です。
そのため、入学当初はやる気に満ち溢れていたのに、気づいたらやる気が下がってしまうなんてこともよくあります。
やる気が低下すれば、授業へ参加しなくなり、またクラスメイトがいないので誰も注意してくれません。
そうなれば、もう悪循環でそのまま授業を受けなくなり、卒業できないなんてことにつながります。自分との戦いは、結構過酷なのです。
ちなみに、通信制大学も通学制と同じ卒業条件になっており、法令的に124単位取れば卒業できます。
通信制大学の就職率
では、就職率はどうでしょうか。
通信制でも通学制でも、学位を取得できるので全く同じ価値です。しっかり勉強していれば、専門科目の知識は身につくでしょう。
通信制大学を卒業した人は、一般企業や教職員になる人もいますし、公務員になる人もいます。
ただ、通信制大学の就職率は一般的な大学と比べるとやや低くなり、これにはいつかの理由が考えられます。
理由その1:通信制大学にはいろいろな人がいる
通常の大学では、高校を卒業してから入学する人がほとんどです。中には、浪人して入学する人もいますが、基本的に若い学生がです。
それに比べて、通信制大学では若い人を始め、社会人の人、すでにリタイアした人など多種多様な人が学びにやってくるので、全ての学生が卒業後に就職するとは限りません。
そのため、必然的に就職率は下がるのです。
理由その2:通信制大学への偏見
大学卒を得られるので通学制の大学となんら変わりはありませんが、人によっては通信制大学にやや偏見がある人もいます。
前提として、大部分の企業や人は偏見は持っていません。ただ、人によってはそのような古い考え方の人もいるので、通信制大学への理解度の欠如が就職率に影響しているのかもしれません。
無事卒業するために学生がすること
モチベーションの維持が難しい通信制大学ですが、学生はどのように対処すればいいのでしょうか。
仲間がいればお互い刺激し合えるのでいいですが、システム上難しいのが現状です。そんな時は、大学生向けの家庭教師を活用するといいです。
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では、この記事が皆さまの参考になれば嬉しいです。