一般的に、留年に対して就職の際に不利になるという考えがあります。
これは、単位を落とした、大学に行かなかったなどのマイナス面が影響しているからでしょう。
しかし、時代は変わっており留年をポジティブに捉える企業が増えています。
面接で問われることがある留年
基本的に、たとえ留年しても履歴書などにあえて記載する必要はありません。
ただし、面接で大学4年のはずが5年や6年在学していると疑問を持たれることがあり、面接官によっては、理由について聞かれることもあります。
学生からするとなるべく聞かれたくはない話題かもしれませんが、応募者のことをもっと知りたい面接では仕方ないことです。
聞かれた際、どのように答えたらいいのかよくわからないという学生も多いかもしれません。
学生によって留年する理由は様々で、必ずしも授業をサボったなど学業へのマイナス面が影響しているわけではありません。
資格を取るために多くの勉強時間を割いた結果留年してしまった、専攻科目に力を入れるあまり進級に関わる一般教養科目を少しの差で落としてしまったなどがあります。
また、面接時に留年について聞かれるのも、単純に留年=ダメと判断するためではなく、中には応募者の人柄や事故や病気を確認するためなどいろいろな理由があるのです。
ただし、学生の間ではどんな理由で留年したとしても就活の際に不利になると捉えている人が多く、できることなら留年はしたくないと考えていると思います。
大手広告代理店のキャッチコピー「留年は、財産だ。」
これまで、留年は就活シーンでマイナスになるとされていましたが、大手広告代理店の東急エージェンシーが「留年採用」を始めたことが話題になりました。
浪人、休学を含め何らかの理由で留年した29歳以下の男女が対象で、最終学歴、既卒、中退などは一切問わない新しい採用方式です。
「留年は、財産だ。」というキャッチコピーをもとに下記のような文章が公式ホームページに記載されています。
’’「まわり道してでも挑戦し、何かを夢中になってやりとげた。結果としての留年であれば、それはじぶんだけの魅力になり、武器へと変わっている可能性が高い。そんな他の人にはないオリジナリティある経験をされた方とじっくり向き合いたいと考え、東急エージェンシーでは留年採用をはじめました」’’
東急エージェンシーでは、「留年だらけの会社説明会」を実施しており、公式ホームページには留年経験のある社員の実体験が紹介されています。
留年は何もマイナスではなく、何か他に夢中になれることがあったから留年した、そのモチベーションがあれば仕事にも活かせられるなど、あくまでも留年をポジティブに捉えている面白い企業です。
留年が認められつつある時代
東急エージェンシーほどに留年を前向きに捉える企業はそこまで多くないですが、留年=内定は取れない、と厳格に判断する企業は以前に比べて少なくなっていると思います。
また、学生が思うほど就活の際に留年に対して減点する企業はそこまで多くなく、上記で述べたように面接時に留年について聞くのには健康面などの心配があるからです。
あと、就活が始まる前の留年なら就活開始タイミングが遅れるだけですが、もし内定後に留年になってしまった場合、内定取り消しなど企業に迷惑をかけることがあるので、学生としては気をつけたいです。
今後、雇用促進のためにも東急エージェンシーのように留年をポジティブに捉える企業は増えてくるかもしれませんが、やはりストレートで卒業した方がいいのには変わりありません。
留年がプラスというよりは、留年しても問題ないというケースが多いので、ストレートで卒業した学生と比べたらやはり企業としてはストレートの学生の方が採用したいと思うことでしょう。
まとめ
留年する理由で最も多いのがやはり「勉強」、普段の授業からちゃんと理解して確実に単位を取りたいものです。
もし、授業に少しでも遅れを感じている学生は早めの対処が鍵を握るので、勉強や生活のサポートである「大学生向け家庭教師」と一緒に大学の悩みを解決していきましょう。
当ゼミナールでは、無料学習相談を実施しているので気になる方は一度連絡ください。